学校案内

・校長あいさつ

帝京第三高校へようこそ

ー杉浦 彰彦ー 

 帝京第三高等学校は、麓より八ヶ岳を仰ぎ、遠く富士山の秀麗な姿を眺める小淵沢の地にあります。ここは避暑地として有名で、夏はもとより、春は新緑、秋は紅葉、冬は標高の高い山々の雪をまとった姿を目に納めようと多くの観光客が訪れます。この素晴らし環境の中で多くの若者たちに、より深く学んでもらい、より有意義な経験を積んでもらいたいと願っています。

本校は、帝京大学グループの創始者である冲永荘兵衛先生が地元の要望に応え昭和37年に創立された歴史と伝統を誇る学校です。開校時から現在に至るまで、建学の精神である「力むれば必ず達す」、校訓の「誠実・努力・敬愛」を教育の柱として、社会に貢献できる人材を世に送り出そうと努力してきました。おかげさまで周辺地域に加え、山梨県内外で広く信頼をいただいています。

定員450名の比較的小さな高校ですが、小規模校の利点を活かして生徒一人ひとりを大切にし、様々な希望や要求に応えることができるよう常に生徒に寄り添った指導を行っています。特別選抜コースでは、難関大学受験に向けた特別なカリキュラムを用意し、さらに普段の授業の補習だけでなく模試結果の分析に基づいた個別指導により生徒各自の学習状況に細かく対応しています。その結果、国立大学や難関私立大学への進学者も着実に増えてきました。他クラスでは帝京大学グループの四年制大学、短期大学への進学やその他の大学の受験に対応した指導も行っています。その中には強化部に所属し学習と部活動の両立を目指す生徒が多く在籍しています。また、福祉・介護・保育の仕事を目指す生徒や、情報の技能を学びたい生徒のために、進学だけでなく各方面の就職にも有利な学習と資格の取得ができるようカリキュラムが構成されています。

本校は帝京大学グループの一員です。グループ内には帝京大学、帝京平成大学、帝京科学大学の3つの四年制大学と3つの短期大学、そして3つの看護・福祉系専門学校があります。こうしたグループ内の大学で合格内定をもらいながら難関大学に挑戦する生徒もいます。また帝京大学グループの学校には医療系の学部・学科が多く、それらへの進学者が多いことも本校の特徴の一つです。

運動部の活動がとても盛んなことも本校の特色の一つです。毎年全国レベルで活躍し、特に男子サッカー部は20回の全国大会出場を果たし、県内の最強豪校の一つに数えられています。また野球部は本校創立時から活動を始め、昨年度は3回目となる関東大会出場を果たした伝統ある部活動です。女子の部活動も盛んで、女子バレーボール部は県内の強豪校として常に優勝を争い、ついに一昨年度、全国大会「春高バレー」に2度目の出場を果たし、昨年度はすべての大会で県内での優勝を果たしました。また、女子サッカー部も一昨年度、選手権大会県予選で初優勝を果たし、また創部以来毎年、関東大会に出場しています。女子ソフトボール部も創部まもなく全国大会に出場し県内外の注目を集めています。さらに、新監督を迎えた女子バスケットボール部も着々と力をつけ、ベスト8まであと一歩というところまで来ています。こうした部活動では技術の習得だけでなく努力の大切さや周囲への気づかい、思いやりなど人間として大切なことをしっかり教えています。

文化系の部活動においても、科学部が県主催のイベントで科学実験を行うなど活発に活動しています。また、美術・イラスト系と器楽演奏系の部活動が加わり、さらにコンピューター関連の部活動を充実させるなど、高校生の幅広い活動意欲に応えています。

平成23年に新築した校舎は鮮やかな青と落ち着きのある白を基調とした統一感と清潔感のある明るい雰囲気をもち、来校者にも好評です。設備も充実しており快適な学校生活を送ることができます。また男子寮、女子寮も校舎に合わせて新築され、本校の教育方針に賛同する県内外からの生徒を多数受け入れています。この学びの空間で生徒たちはのびのびと学習、部活動に励んでいます。

新型コロナウイルス感染症や環境問題、頻発する自然災害、そして紛争や武力侵攻など、地球規模の多くの難問がつきつけられています。皆さんは、こうした時代を生きていくために主体的、創造的に学習に取り組み、強靭で柔軟な思考力や判断力、周囲の心を動かす表現力を、そして確かな知識を身につけていかなければなりません。帝京第三高等学校はそうした皆さんの力を着実に伸ばすために全力でサポートしていきます。